2008年10月8日
ある日の砂漠の風景。砂地の水たまりは、男心をくすぐるのか……
雷雨の後は庭も浸水。乾燥するまでに数日を要する
大雨で避難した遊牧民。今はトレーラーハウスが人気?
恵みの雨に喜ぶラクダたち
年間の晴天日が363日くらいありそうなアラビア半島の国、サウジアラビア。そんな国でも、内陸部にあるリヤドや近郊の砂漠地帯では、いったん雨が降ると鉄砲水などの災害に泣くことになる。
市街地では、道路がすぐに冠水してしまう。何しろ砂漠の国、下水路などは完備されていないので、基本的には水が蒸発して無くなるまで待つしかない。水量が多い幹線道路などはバキュームカーが出て吸い取ってくれるが、通行量の少ない道は、忘れ去られてしまう。
ある日、夜明けごろに雷雨があった。砂漠へ遊びに出かける予定だった。水が出ているだろうと予想した通り、いつもなら干からびているワーディ(枯れ川)に泥流がゴウゴウと音を立てていた。
その向こうの砂砂漠(すなさばく)では、遊牧民ベドウィンが民族大移動かと思うような避難風景が広がっていた。道路脇には、水による被害にあった家畜たちの亡きがらがあちらこちらにある。
通常、ベドウィンたちは水の来ない場所をよく知っていて、うまい具合にテントを張って暮らしている。嵐が来そうな時も分かるのだという。きっと、早めに避難していたに違いない。
晴天の多い土地柄ゆえ、天気予報はおおむね晴れ。仮に予報があっても、だからといって水はけが良くなるというわけでもない。家も庭も、降水を想定して造られていないので、一度の雷雨でも庭が水浸し……というのはありがちなことだ。
拙宅の場合、南側のテラス部分に降った雨は行き場がなくなり、雷雨の度に停滞してしまう。完全に乾くまでに少なくとも3日はかかる。明日お客が来るという日には、マダム自ら(私です!)ほうきとチリ取りで雨水をバケツに集め、反対側の庭へぶちまけるしかない。そんな努力もお構いなしで、日に2回設定してある自動散水装置が勢いよく水をまく夕暮れ、脱力してしまう私がいるのだった……。「これは太り過ぎの私に与えられた神の御心」と思えるようになりたいものだ。