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〈新型インフルに備える:3〉万能なマスクない

2008年11月5日

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 新型インフルエンザは主に、くしゃみやせきでウイルスが飛び散って感染する。他の人が吸い込むと、粘膜にウイルスが入り込む。

 飛沫(ひまつ)が届く距離は1〜2メートル。だから人が集まる所に行かなければ感染しない。外出しないのが一番の予防策だ。

 では、マスクをすれば感染は完全に防げるのだろうか。

 答えはノーだ。

 厚生労働省は病人の側にはマスク着用を促す。「ウイルスをまき散らさないように」という意味だ。ガーゼ製は論外で、薬局などで入手できる不織布製「サージカルマスク」(1枚90円前後)が必要だ。折り目をしっかり開き、着用後に両手で押さえ顔にできるだけ密着させる。

 一方、健康な人がマスクで感染を防ぐのは難しいとされるなか、例外は「N95」と呼ばれるタイプだ。たばこの煙と同等の0.3マイクロメートルの粒子を95%以上カットする。

 元々は大勢の患者と長時間、接する医師向け。厚労省も一般の人は不要としているが、ネットや通販では今、売れに売れている。企業は「どうしても出勤しなければならない人の通勤用」、個人は「感染したら家族を家で看病」などの理由で買っているようだ。大手マスクメーカーの住友スリーエムが11月から一般向けに販売するN95製品は1枚698円(税込み)だが、ネット上には10枚3千円前後の製品もある。

 問題は、扱いが難しいことだ。顔に合わないと効力は半減する。両手でよく押さえて思い切り呼吸し、息漏れがないか事前に調べよう。また、大変に息苦しい。座って2時間、歩くと十数分が限度だ。苦しくて、外で外すことになるとかえって危険だ。

 「子どもやぜんそくの人、高齢者など肺活量が3リットル以下の人では酸欠になる恐れがある。呼吸器をやられた新型の患者には絶対にダメ」とスリーエムの片岡克己さん。同社では「レスピレイター(呼吸用保護具)」と呼んでいる。

 使用後のマスクの表面にはウイルスが大量に付いている。ヒモだけ触って、そっと外して捨てよう。玄関前には、専用のゴミ袋やゴミ箱が必須だ。

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