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豚肉のショウガ焼き

2008年5月14日

  • 教える人・土井信子

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豚肉のショウガ焼き 撮影・大山克巳

 すっきりしたショウガの香りが食欲を誘い、ご飯がすすみます。

 作り方を見て「おや、うちと違う」と思った方も多いでしょう。しょうゆや酒、みりん、すりおろしたショウガをあわせ、そこに肉を漬けてから焼くのでは、と。

 「それもひとつの方法。私も以前はそうしていました」と家庭料理研究家の土井信子さん。でも、しょうゆの味が勝ちすぎて辛く、肉がしまってかたくなる気がする。なんとかならないかと、亡き夫の勝さんと話していたそうです。それで、焼いてから味をつけるやり方を考えつきました。「肉そのものの味が存分に楽しめるようです」と土井さん。試してみてください。

 焼いたとき、くるくるんと縮むのを防ぐため、肉は筋切りし、片栗粉をはたきます。薄い肌着を着せてうまみを閉じこめるのですね。やわらかい口当たりに仕上がります。

 焼いていて肉から脂が出たら、キッチンペーパーでしっかりふきとるのもコツ。肉が焦げるのを防ぎ、味がからみやすくなります。おろしショウガは最後に入れるので、風味もたちます。

 読者のみなさんから届いた悩みに「ショウガ焼きの照りが出ない」「しょうゆが肉にうまくからまない」というものがありました。この方法だと、肉がピカーッと光っておいしそうな顔をしています。

 ロースは背中の肉で、脂肪がうまみとなり、やわらかくて風味がいいのです。ショウガ焼きに向く薄切りはきめが細かく薄桃色。脂身がきれいな白色のものを選ぶといいでしょう。

◇栄養ワンポイント

 豚肉はビタミンB1が豊富で、牛肉の10倍です。B1は糖質の代謝を促してエネルギーに変えるため、疲労回復効果があります。この吸収を助けるのがアリシンという成分。ニラやニンニク、タマネギに多く含まれ、独特のにおいのもとです。今回はこれを組み合わせ、元気になる食卓に。

 献立例=新タマネギとジャガイモの薄くず煮、ニラのごまあえ、フキとワカメのみそ汁、ごはん

(管理栄養士・宗像伸子)

レシピ

1人前339キロカロリー、塩分2.1グラム

【材料】(2人前)

豚ロース肉180グラム、合わせ調味料(しょうゆ、みりん各大さじ1.5、酒大さじ1、砂糖小さじ1)、片栗粉大さじ1、おろしショウガ20グラム、サラダ油大さじ1、つけ合わせ用野菜(大根100グラム、キャベツ60グラム、ニンジン20グラム)

(1)合わせ調味料を作っておく。

(2)つけ合わせの野菜を千切りにして冷水につけてパリッとさせ、水気を切っておく。

(3)豚肉の脂身と赤身の境目に包丁の刃先を入れ、小さな切れ目をつけてところどころ筋を切る。

(4)片栗粉をまんべんなくまぶし、余分な粉をよくはたく。

(5)フライパンにサラダ油を入れて熱し、豚肉を重ならないように並べる。中火で焼き、きれいな焼き色がついたら裏返して焼く。キッチンペーパーで肉から出た脂をふきとる。

(6)合わせ調味料を加減しながらフライパンに入れ、中火で豚肉にからめて煮つめる。火を弱め、おろしショウガを入れて手早くからめる。

(7)焼いた豚肉を皿に並べて、つけ合わせの野菜をあしらう。つけ合わせ野菜は好みでマヨネーズをかけてもよい。

プロフィール

高城順子 (たかぎ じゅんこ)
料理研究家。大阪府生まれ。和・洋・中の専門家に師事した後、料理教室の講師を経てフリー。雑誌、テレビの料理番組などで活躍。

プロフィール

根岸規雄 (ねぎし のりお)
ホテルオークラ東京総料理長。埼玉県生まれ。61年同ホテルに入社、フランス料理に取り組み、01年に総料理長に就任。

プロフィール

浜田ひろみ (はまだ ひろみ) 
料理研究家。岡山県生まれ。大手家電メーカーに勤務後、独立。クッキングスタジオを主宰し、料理指導のほか食品CM制作にも参加。

プロフィール

土井信子 (どい のぶこ)
家庭料理研究家。大阪府生まれ。故土井勝氏と結婚、料理学校を開設。夫の死後閉鎖し、現在は高齢者向け教室などで教える。

プロフィール

宗像伸子 (むなかた のぶこ) 
管理栄養士。東京都生まれ。病院の栄養部勤務の後、独立。病院や企業の栄養コンサルタントのほか、テレビや雑誌で健康を維持する食事を解説。
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