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黒バラにドクロ ネイルシール、「ゴスロリ」で差別化

2008年11月19日

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写真ネイルシール「ビビデコ」の新シリーズ「ゴスロリ」=みどり市笠懸町阿左美の有美

 爪(つめ)に張るネイルシールの製造販売元として知られる「有美(ゆうび)」(群馬県みどり市笠懸町阿左美)の新商品が、10代の人気を呼んでいる。「ゴスロリ」と名づけたシリーズを、これまでも同社の商品の売れ行きが好調だった名古屋で先行販売したのが昨年9月。1年余りたった現在は、全国のネイルサロンや東急ハンズのほか、香港やシンガポールなど海外にも販路を広げた。

 「ゴスロリ」とは、ゴシックロリータの通称。黒と白を基調にしながら、レースやフリルといった装飾を多用するファッションだ。10代を中心に根強いファン層が存在する。

 ゴスロリで現在販売しているタイプは、黒バラやスカル(髑髏=どくろ)、有刺鉄線といった図柄のデザイン17種類。1シート399円。

 開発のきっかけは、「ビビデコ」と称する既存のネイルシールの愛用者からの、「ゴスロリファッションに似合うような図柄もほしい」という要望だった。ビビデコ愛用者の多くを占める25〜30歳くらいの女性より低年齢層の市場を開拓したい、という狙いもあった。

 有美は資本金350万円、従業員20人の有限会社で、年間2億円を売り上げる。93年の設立当初は衣料品へのプリント・刺繍(ししゅう)加工が主な事業だったが、02年にネイルサロン向けネイルシール「デコネイル(デコは装飾の意)」、姉妹品で小売店などでも市販されるビビデコを相次いで商品化。ちなみに、ビビデコは「ビビ」という語感のかわいさからつけた造語という。両商品の知名度は着実に上がり、現在は合わせて年間84万シートを生産しているという。

 ただし、ネイルシールがファッションとして定着するとともに、同業他社との競争も激化し、差別化を迫られた。ビビデコのネイルシールは160種類を超すが、さらに種類を増やす勢いで、ゴスロリもそうした流れの中から生まれた。

 名古屋市でデコネイルの実演を担当する田中麻由美さんによると、ゴスロリ愛用者は女子高校生など10代が中心で、「今までなかったデザインで楽しい」「流行のスカル柄がカワイイ」といった声が寄せられているという。

 同社の有沢節夫社長(51)は「お客さまに楽しいと思ってもらえる商品をつくりたい。そのためにも自分自身が楽しいと思える商品をつくっている」と言う。(戸梶雄一)

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