2008年12月22日
景気が悪化し、財布のひもは固くなりがちですが、それでも「ボーナスで新しい家電を」と考える人は少なくないはず。そういう人にとってこの冬の選択肢の一つが「ブルーレイディスク」でしょう。昨年は購入するには時期尚早といった印象が否めませんでしたが、この年末は主力商品といえる存在になりました。ブルーレイ関連商品の傾向と選択ポイントを整理しました。
■圧倒的な高画質がポイント
いま録画機(ビデオレコーダー)を選ぶなら、第一の選択肢は間違いなく「ブルーレイディスク(BD)」です。DVDの後継規格争いを演じていた対抗規格のHD―DVD事業から大手メーカーが今春撤退。規格が一本化されて以来、市場はBD中心に動いてきました。
市場調査会社GfKマーケティングサービスジャパンの11月第1週の集計では、販売されたビデオレコーダーの5割がBD搭載機で、DVDレコーダーを抜いています。すべてのBD対応機器でDVDも使えるため、移行にリスクはありません。
BDへの移行が進んだ理由は主に三つあります。
一つ目は各メーカーが積極的に商品を投入したこと。ソニーは昨年からDVDレコーダーの製造を止めており、パナソニックとシャープの2社も今年後半以降、DVDレコーダーの新機種投入を行わず、完全にBDにシフトしました。その結果、10万円以下の機種の選択肢も増え、お手頃感が増したのです。
二つ目は映像ソフトの増加。現在、洋画とアニメはDVD版とBD版が同時発売されることが増えています(邦画はやや遅れて、ようやくこの年末から販売が本格化してきました)。
BD版はDVD版に比べて千円程度高くなる場合が多いのですが、一度見るとやみつきになるほど画質・音質が優れており、映像ファンの間ではBD購入が定着しました。筆者も昨年以降、ほぼBDのみを購入しています。
今年7月ごろから、主要なビデオレンタル店でBDソフトのレンタルも始まり、より手軽に視聴する方法が増えたのも大きなトピックといえるでしょう。
三つ目は、もちろん地上デジタルテレビ放送(地デジ)の定着です。ハイビジョン録画をディスクに残すなら、BDが一番。DVDでも可能な機種はありますが、BDは容量も多く、「どうせならBDを」と考える人が増えているようです。
■映像ソフトの充実も進む
この冬のモデルでは、昨年ほど派手な機能を搭載する機種はありません。その分、技術的熟成が進み、どの機種も画質が大幅に向上しています。筆者はパナソニックのBW830や同930の高画質が印象に残りましたが、ソニーのレコーダーもテレビの種類を選ばずに再生画質を上げる「CREAS」という技術が優秀で、おすすめです。
映像ソフトの充実に伴い、再生中心で使える機器が増えたのもポイントです。意外かもしれませんが、再生用としてはゲーム機「プレイステーション3」が、コスト・画質・操作性の点で最もバランスがとれており、第一候補です。ただしソニーは最近、より動作音が小さく、画質も良好な専用プレーヤーを発売。静かな環境で落ち着いてBDを見たい人は専用プレーヤーがいいでしょう。どちらも4万円程度なので、見るだけならレコーダーよりお得です。これらの機種は、DVDを見る場合にも、従来のDVDプレーヤーより高画質で楽しめます。
テレビも一緒に買い替えたい人は、シャープのBD内蔵テレビ「アクオスDXシリーズ」がおすすめ。BDレコーダー機能が内蔵され、再生はディスクを入れるだけで始まります。入力切り替えやメニュー操作は不要で、とにかく簡単。ただしハードディスクがないため、長時間録画は不得手です。「レンタル視聴が中心で、ときどき地デジを録画」という人に合います。42型などの大型製品もありますが、個室向けに26型モデルを購入し、リビングのBDレコーダーで録画した番組の続きを自室で見るといった使い方にも向いているでしょう。(ライター 西田宗千佳)