【ロンドン=尾形聡彦】英高級陶磁器ウェッジウッドを傘下に持つアイルランドの「ウォーターフォード・ウェッジウッド」は5日、管財人が選任され、法的管理下に入ったと発表した。同社は身売り先を探しているという。世界的な景気の急減速で、約250年の歴史を持つ名門ブランドの経営が行き詰まり、事実上経営破綻(はたん)した。
同社は、世界同時不況の様相が強まった昨秋以降、売り上げが落ち込んだ。12月には債務の一部を支払えなくなっていた。アイルランドの株式市場に上場する同社株は5日、取引停止になった。
英ウェッジウッドは、英国陶工の父といわれるジョサイア・ウェッジウッドが1759年に創業。クリーム色の美しい陶磁器として広まった。
ウェッジウッドは1986年に、アイルランドのクリスタルガラスメーカーのウォーターフォードに買収された。ウォーターフォード・ウェッジウッドの全世界売り上げの1割は、日本を中心とする極東での販売だといい、日本でも高級ブランドとして広く知られている。