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残高が秋は純流出に 世界的な金融不安響く〈08年株式投信市場の出来事〉

2008年12月27日

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 2008年はすべての金融商品が波乱の展開となった。東証株価指数(TOPIX)の先週末(12月19日)の終値は、昨年末に比べて43.45%下落した。そのような一年を、株式投資信託市場の主な出来事とランキングで振り返ってみたい。

(1)前半は資金流入が継続

 3月には、米大手証券のベアー・スターンズの破綻(はたん)懸念や、為替市場で1ドル=90円台後半まで円高ドル安が進んだ。ただ、その後は同社のFRBによる救済が決定し、極端な金融不安は和らいだ。前半は、商品市況や新興国株式が堅調に推移したこともあり、追加型株式投信(ETFを除く、投資信託協会調べ)は資金流入が継続した。

(2)「リーマン・ショック」で資金流出に転じる

 ただ、夏場以降は、徐々に実体経済の悪化が意識されはじめ、商品市況や新興国株式も下落に転じた。9月に米大手証券のリーマン・ブラザーズが破綻すると、金融不安は極度に高まった。国内では、円の独歩高や、主力輸出企業の一角が業績見通しを下方修正し、不透明感が一層強まった。9月と10月の投信残高は2カ月連続の減少となった。

(3)高金利通貨や新規設定ファンドに人気

 こうした状況の中、モーニングスターが評価対象としている追加型株式投資信託2620本のうち、純資産額が10億円以上のファンドを対象として、11月末までの3種類のランキングをみた。昨年末からの純資産額の増加額ランキングで30位以内に入ったファンドをみると、1位の「UBS ブラジル・レアル債券投信(毎月分配型)」は2079億円増となり、高金利通貨ファンド17本が上位を占めた。また、1位を含め22本が新規設定ファンドとなった。

(4)新興国株式のパフォーマンスが悪化

 類似ファンド分類の11月末までの過去1年間のトータルリターンのランキングでは、1位の「国内債券」が▲2.14%となり、すべての分類がマイナス。中でも、「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」が▲62.46%となるなど、新興国株式の下落が目立った。

(5)国内債券は安定収益を確保

 同期間の個別ファンドのトータルリターンランキングでは、1位の「(野村ブル・ベア)日本スーパーベア5」は63.64%となり、30本中6本をブル・ベア型が占めた。そのほか、6位の「日本株コアα」は11.35%となり、国内市場中立型が2本、13位の「DLIBJ 公社債オープン(短期コース)」は1.93%となり、国内債券型が17本ランクインした。

モーニングスター社http://www.morningstar.co.jp

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